8月12日、奈良井宿は毎年恒例の夏祭りです。1kmに連なる宿場町を順に練り歩きながら笛、太鼓、三味線で奏でられるお囃子は、夕暮れ時ともなるとまさにタイムスリップしたような錯覚にとらわれたよう。
まるでタイムスリップしたような街並
奈良井宿は、江戸の日本橋と京都の三条大橋を結ぶ中山道の34番目の宿場町です。難所と呼ばれる鳥居峠を手前に中山道木曽十一宿中もっとも栄え、奈良井宿は「奈良井千軒」とも呼ばれたそうです。
これら1件1件のほとんどの方が、日常生活をここで行っているということに驚きます。奈良井に訪れたのは8月12日でしたが、窓を開けっ放しで扇風機があれば真夏でも過ごせる気候でした。もっとも今年は1993年の大冷夏に次ぐ冷夏だということもあるのかもしれませんけど。
聞いたところによると、冬は厳しくて-20℃になることもあるとか。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
こちらは、おせわになった、さわや漆器店。漆塗りのお店です。箸からお盆、お椀、櫛などいろんな漆塗りの品物があります。もちろん手作り。奈良井宿にはいろんな漆器店がありましたが、間口全面に漆器が陳列されていて気軽に入れるお店でした。
奈良井宿は保存地域に指定されているため、外観は同じように時代劇風なのですが、個人宅っぽいところがあります。
さわや漆器店さんから鎮神社をめざして街道を上ります。
これは、民宿ですね。
古道具屋さん? よくわからないお店らしいところもいろいろあります。
これは高札所です。いわゆるお上からのお達しが書かれているところ。現在掲げてあるのが、当時のものかどうかは確認していません。
宿場に何箇所かある水場の1つ。井戸端会議が行われてきたのでしょうか。
奈良井宿の端にある鎮神社です。この先は彼の難所、鳥居峠になります。
毎年恒例の夏祭り
さて、奈良井宿、鎮神社(しずめじんじゃ)の夏祭りです。奈良井宿は1kmからなる宿場町で下町、中町、上町に分かれていてそれぞれから若衆が参加して、笛・太鼓・三味線などでお囃子を演奏しながら上町からゆっくりと下っていきます。
祭りの一部ですが、動画をご紹介。
上町から順に下町までお囃子が降りていったあと山車がまた降りてきます。最後に御輿がまた上から駆けって来るのですが、ちょっと宿に入っていたスキに通り過ぎてしまいました(T_T)。御輿はかなりのスピードらしいです。
最後に
街の作りが時代劇なので、裃を来ている若衆を見たり山車や御輿があるとタイムスリップしたように感じます。こういった文化はずっと残したいですね。
つぎは、すこし足を伸ばして遊んだスポットをご紹介します。