先週は、もう夏かとおもうような日差しでした。とおもえば、今週は一変してめっちゃ寒いですが(´・ω・`)
暑くなり蚊がの季節になると、ワンちゃんがいる家庭ではフィラリア予防の季節です。
フィラリア予防薬って、投与期間長いですよね
先代のミニチュアシュナウザーがいた頃、獣医さんに12月まで与える必要があると言われて「長いな―。夏終わってるけど。」と思いながらも、お医者さんの言葉だから鵜呑みにして飲ませてましたけど、調べると、「なるほどな。」と思えました。
どのようにしてフィラリアに感染するか
蚊を媒体としてフィラリアに感染することはよく知られていますが 、フィラリアは犬の体内でどのように成長し、蚊を媒体として広がっていくのでしょうか。
まず、犬の体内に入ったフィラリアは、3ヶ月ほど皮膚や筋肉のなかで成長します その後血管へ移動し、血流にのって心臓や肺動脈に行き着くとそこで成虫になるまでとどまるそうです。成虫は30センチほどまでに大きくなる白い糸のような寄生虫ですが、これが1,2匹いるだけで 咳き込むといった症状がでてきます。さらに臓器にとどまったフィラリアは何十匹も束になって とどまります。
成虫になって繁殖能力を持ったフィラリアは、ミクロフィラリアを産みます。ミクロフィラリアは血流にのって犬の全身に行き渡り、蚊の接触を待ちます。 蚊に移動したミクロフィラリアは、蚊の体内で感染能力を持つフィラリア幼虫に成長し、 この蚊が犬の血を吸うと...。
以下ループ。
ちなみにミクロフィラリアが血中に現れるのは、フィラリア感染してから6ヶ月ほどだと 言われています。この感染の仕組みとタイムラグを覚えておく必要がありますね。
フィラリア症の症状
フィラリアに感染すると上述のように心臓や、腎臓などにフィラリアが巣食うことになりますが、しばらくは外部(人間)からは症状がわからないそうです。なんと数年たたないと症状がわからないこともあるらしく、症状が出たときはすでに致命傷になっていることもあるようです。
症状は、元気がない、歩いてもすぐ座り込む、息が荒い、咳をするなど、いかにも血流の妨げ、肺機能低下という症状ですが 、徐々に体調が変調していくと、毎日接している飼い主は、わからないか「もう歳かな」など勘違いしてしまうことも多いんだそうです。
フィラリア予防は100%効果あり。でもちゃんと処方を守って。
獣医さん曰く「フィラリアはきちんと投薬すれば100%防げる」だそうです。フィラリア予防といっていますが、実は予防だけではなく駆除もしているんだそうです。
薬は、体内にいるフィラリアを駆除することでフィラリア症の症状を予防しています。フィラリア予防薬の投薬は7~8ヶ月と長い期間ですが、上述したフィラリアに感染してから繁殖するタイムラグが ポイントになってきます。
蚊が動き出す時期
蚊は、気温14度あたりから動きだします。結構早いですね。14度以下は、茂みなどでじっとしてるか死んでしまうか、です。気温が上がるとまた動き出します。なので、フィラリア予防薬の投与は蚊が動き出す時期の1ヶ月後から、蚊がいなくなってから1ヶ月後まで必要になります。
特に、最後の投薬が一番大事です。
最後の投薬を忘れると次のシーズンまで期間があるので、もし体内にフィラリアがいた場合、増殖する可能性が出てきてしまいます。フィラリア予防の期間は蚊の発生にリンクしているので、一概に期間は限定できませんが、 神奈川の場合は、暖かくなる4~5月頃がスタートかな、とおもいます。エンドは、昨年は12月まで必要と言われました。
フィラリア予防薬はちゃんと動物病院にいって処方してもらって下さい
フィラリア予防薬は、要指示薬といって獣医の診断が必要な薬です。
人からもらった薬を犬に投薬したり、前シーズンの飲み残しを与えたりするのはおすすめしません。フィラリア予防薬は体重測定して、必要な量の薬を犬に投薬しないと効果がでないことがあるからです。血液中のフィラリアを駆除するわけですからね。
もう一つ、ちゃんと血液検査して今の感染状態を獣医さんに確認してもらう必要があります。これは、万が一フィラリアの繁殖が進んでいて、投薬してフィラリアを駆除すると、死骸が 血管を塞いでしまい、犬が突然死してしまうことを防ぐためです。
薬だから、投与しておけばいい、というわけじゃないんですね。
薬を投与しないで3シーズン夏を越した犬は、100%フィラリア感染しているという統計もあるそうです。
このように、ちゃんと獣医さんに診断してもらい、適正な薬を処方して、しっかりと薬を与えてあげる必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。獣医さんの指示を守って、家族のワンちゃんを守ってあげてくださいね。