夏休みに家族で出かけるとき、虫さされの薬は必需品です。うちの子は蚊に刺されると他の子よりかなり腫れるので、痒み止めや虫よけ剤は手放せません。
じつはこれら虫除け薬の選び方・使い方にコツがあるのをごぞんじですか?
なぜ蚊にさされるとかゆくなるのか
知っている方も多いと思いますが、蚊にさされてかゆくなるのは、蚊が血を吸う際に、血が固まるのを防ぐために唾液を注入するからです。
この唾液でアレルギー反応を起こし赤く腫れて痒くなるんです。かゆみを引き起こす成分は「ヒスタミン」という物質です。
腫れたところに × を爪で付けてもダメ
蚊にさされると、おもわず掻きむしりたくなりますよね。
むかしむかし、おばあちゃんに腫れたところを爪で × をつけらたそうじゃ。
おばあちゃんは「こうすると、かゆみがなくなるのじゃ。」といったそうな。
おわかりの通り、こうしたってまったく効果がありません。それどころか、掻きむしると皮膚を傷つけ、炎症がひどくなってしまいます。
でも小さいお子さんの場合、かゆいとどうしても掻いてしまいます。で、かきむしるとトビヒになってしまうこともありますので、気をつけてあげましょう。うちの子は、か虫刺されの腫れもひどけりゃ、すぐトビヒになってしまうので、皮膚科の常連でした(´・ω・`)
定番は抗ヒスタミン
前述したように、炎症を引き起こす原因物質「ヒスタミン」の働きをブロックする抗ヒスタミン成分が入っているものを選ぶのがまず最初の選択です。痒みや炎症が強い場合は、ステロイドが入った市販薬を選ぶ場合もあります。
ひどい皮膚炎にかかっている人はステロイドにナーバスになっている方もいますが、普通は短期間であれば問題ないそうです。
さらに、メントールやカンフルが入った市販薬は、す~っという清涼感で、かゆみを和らげ、掻きむしることを防ぐ効果があります。
うちで常備している痒み止めはこれです。
昔は、ムヒとかオロナインとかかゆみ止めなんて全然効かないし、かゆくてかゆくてたまりませんでしたが、今のムヒはちゃんと効くんですねぇ。感心しちゃいました。いやぁ科学の進歩はすごい。
虫よけ薬は使い方にコツ
さて近頃の虫除けですが、こちらも、かなりパワーアップしています。
多くの虫除け剤には、ディートとよばれる昆虫忌避成分が使われていて濃度によって医薬品と医薬部外品に分けられます(医薬品は12%以上)。
蚊は、汗や皮膚表面にある尿酸や、二酸化炭素、表皮温度で獲物を見極めますが、そこをディートがカバーしてくれるので、虫よけ剤を散布した部分は、いわば透明人間化しているという状態。
実際、庭で土いじりしているときなど、普段なら蚊たちは、足首や肘の裏などに即効飛びついてくるのですが、この虫よけ剤をつけていると、顔の周りをうろつくだけでなかなか止まろうとしません。
「ん~。なんか気配感じるんだけどな~。わからん。ん~。」と言ってるんでしょうかね。お友達にも絶賛している、虫よけ剤がこのベープです。
虫除け剤は定期的に散布
上述の『スキンベープ」は、実感できる虫除け効果ですが、こんな効果絶大な虫よけ剤も、汗で流れてしまうと意味なしです。また、なにもしなくても4~6時間でディートが飛んでしまって効果がなくなってきますので、定期的に散布した方がいいようです。長丁場だったりすると、帰る頃に蚊に刺されまくり、という一番やっかいな状態になってしまいます。
ワンちゃんにはちゃんとフィラリア予防薬を
人間のほうは、ご紹介したかゆみ止めと虫よけでカンペキですけど(^o^)
犬はこわーい、フィラリア症という病気があります。
(フィラリア予防はフィラリア感染の仕組みを知ることが大事 - 黒シュナ・エマの日記)
蚊を媒体とする病気で、3シーズン夏をこすと100%感染するという統計情報もあり、コワイ感染症です。決してフィラリアで画像検索しないように *1 ブルブル…
ぜひともワンちゃんにもケアしてあげてくださいね。
*1:´д`