外の冷気が、まるで昭和時代のクリスマスの綿飾りのように頬を刺してくる。
いつものルートには、街の住人が市役所の受付みたいに毎日同じ仕事をこなしている。ラジオ体操の老人。サウナスーツを着て走るランナー。犬をだっこして自分散歩する人。
そして、今朝も門の前で掃除をする老女に朝の挨拶をする。
彼女はまるで30年ぶりに子供と出くわしたように目を丸くし、次に細めて挨拶を返してきた。
今朝は一段と冷え込み、枯れ葉が凍り付いて掃き取るのに苦労しているようだ。
やれやれ、いつになったら冬将軍はこのゴールのない不毛な進軍を諦めてくれるのだろう。
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