大自然の中で遊んで奈良井宿に帰って来てから、写真を取りに奈良井宿周辺をうろつきました。
昨日は、夏祭りの日ということもあり、観光客とくにカメラマンの方々がかなりいて落ち着いて写真を取れなかったもので...。最初に言ったのは、木曽の大橋。
総檜造りの太鼓橋
橋脚を持たない橋としては日本有数だそうです。昔の人はよくこんなものを作りましたねぇ。あ、この橋自体はおそらく現代に作られたものだと思います。素材がまだ新しさを残してますので。
中山道杉並木
こういう原風景を見ると、昔の人たちはここを歩いていたんだなぁ。。と感慨深いものがこみ上げてきます。
写真だけ見ると単なる山道に見えますけど、これが宿場町の外れから山に向かって続いているというのが、ね...。いいですね。
破壊されたマリア地蔵尊の大宝寺
ちょっと中に入れなかったのですが、頭部や抱かれた子供が破壊されている有名なマリア地蔵尊のある大宝寺です。マリア地蔵尊の壊されようは、当時のキリシタン弾圧を彷彿とさせるようで、物悲しい..。
夏祭りのあとは
しばしブラブラ奈良井宿を周って宿に戻って夕食を食べた後、待ちに待ってたイベントが始まりました。
花火大会です!
と言っても、大々的な打ち上げ花火じゃなくて、家庭用の手持ち花火が街中に配られ、各家の前(つまり宿場の通り)で一斉に始まります。
普段うちで花火する場合、「もう終わり?」となるところ、準備している量がすごいので、いくらやっても終わりが見えません。こどもたちは大満足。
線香花火のトリビア
いま普通に店で買うとだいたい中国製の紙縒った花火ですが、線香花火は藁の先に黒い火薬をむき出しで塗った「すぼ手」と、紙縒りに火薬を包み込んだ「長手」の2種類に分けられるのはご存知でしょうか。
もともと稲作の盛んな西(上方)で、公家の遊びとして藁に火薬をつけた「すぼ手」が作られたそうで、香炉に立てたりしたようです。なので線香のような花火で線香花火。その後江戸に伝わったものの、藁を入手しづらい江戸で和紙に巻く「長手」ができたんだとか。
ご存知のように線香花火は火をつけてから火玉が落ちるまで段階がありますよね。これにもちゃんと名前が付いています。
- 牡丹:最初の丸い玉
- 松葉:一番華やかなところ。火花が激しく散る、あれです。
- 柳:想像できるとおもいますが、細長い火線が四方に散る、物悲しいやつです。
- 散り菊:消える直前
奈良井では風があって、しっかり散り菊まで持たせるのがかなり難しかったですが、なんとか動画を取ったので、ごらんください。
最後に
奈良井の親切な方々に良くしてもらったこともあり、今年の夏もいい思い出を残せました。
さわや漆器店のみなさま、宿のいかり屋のみなさま、ほんとにありがとうございます。またお伺いさせていただきます。