こんにちは
まっさん効果で、巷では空前のウイスキーブームになっているそうで、あまりブームに詳しくない僕(^^;)にも、聞こえてきています。ところで、ウイスキーの英語綴りがWHISKYとWHISKEYの2種類あるのをご存知でしょうか。
昔バーで聞いたことがあったのですが、違いを忘れてしまってずっと気になってましたが、今回まっさんのこともあってまとめることにしました。
スコッチはWHISKY その他はWHISKEY
photo by Aberlous A'Bunadh Batch 45 Highland Single Malt Whisky
5大ウイスキーと呼ばれる、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、そして我らがジャパニーズ。
そのうち、ウイスキー発祥を主張するスコッチが国内のスコッチウイスキーだけWHISKYとし、その他アイリッシュ、アメリカン、カナディアンのウイスキーをWHISKEYとした、という説があります。
逆に、記録上は最古参のアイリッシュウイスキが― 自分で"E"を付けたという説もあるようです。ジャパニーズウイスキーは、ご存知『まっさん』にもあるとおり、スコッチの流れを組んでいるので、ラベルにはWHISKYですね。
photo by Nikka Whisky From the Barrel
アメリカンウイスキーの代表格、世界で一番飲まれているというテネシー・ウイスキーのジャックダニエルズはWHISKEY。
photo by N02/5912413620
バーボンのワイルドターキー、フォアローゼスもWHISKEY。
ですが、アーリータイムズ、メーカーズマークはなぜかWHISKYです。
photo by Maker's Mark Dipping
創業者か関係者が出身を主張して "E"を抜いた、という話をどこかで読んだのですが、調べてもでてきませんでした。
なにやらロマンの香りがします。
日本語表記も2つ
ニッカウヰスキーという表記をみたことあるかとおもいます。
これは、ニッカの創業者の竹鶴政孝さんが、第一号のウイスキーを創った時、「ウイスキーは水が命だから、井戸の井を取ってウ井スキーとしよう。」としたのですが、のちの商標登録の際、役所がウヰスキーとしてしまった。という有名な話があります。
ところで小さいころ、なんだ「ヰ」って? と思ったものですが、「ヰ」は、「ゐ」つまり、わ行い段のカタカナになります。「お」と「を」の区別よりマイナーですよね。似たものに「え」と「ゑ」があります。
「ヰ」は、いちおう W i という発音になります。
というわけで、上述ではウイスキーと書いていますが、
WHISKY → ウィスキー → ウヰスキー が 当時としては正しい表記なんでしょうね。
ヰは、古い意匠や商標登録に見られますが、他に農機具メーカーの「ヰセキ」があります。これは井関農機の井から、カタカナ表記されたものらしいです。
決して、元はイギリスから来たウィセキさんではありません。
いやぁ、すっきりしました (・∀・)
出遅れ感満載ですが、みなさんのトリビアになればとおもいます。